インプラントとは
インプラントとは、失われた歯があった部分に人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。部分入れ歯と似ていますが、インプラントは一度装着したら固定されます。
インプラント治療の部品は歯肉に埋め込む人工歯根(インプラント)、その上に取り付ける人工の歯、両者を接続するアパットメントから成り立っています。健康な歯を傷つけることなく、しかも自然の歯に近い噛む力を取り戻すことができる優秀な治療法です。
インプラントのメリット
- 顎の骨にしっかり固定するので、違和感がなく噛むことができます。
- 噛む力を回復することで、固いものを噛むことが出来るようになります。
- 隣の歯を削る必要がありませんし、見た目が元の健康な歯に近くなります。
- 良く噛めることは全身的にも、周囲の健康な歯にもよい影響を与えます。
はじめてでも安心の理由
少しでも安心して治療を受けて頂く為に、何をすべきか私たちは考えました。そこで私達が出来ることは次の4つになります。
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分かりやすく丁寧に説明します
“インプラント”という言葉を耳にしたことがあっても、実際どのようなものか詳しいことは分からない患者さまがほとんどです。ですからインプラント治療の素晴らしさや難しさなどを分かりやすくご説明します。
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無理にインプラントはしません
セカンドオビ二オンで訪れる患者さまが増えています。本当にインプラントしか方法がありませんか?とか歯を残すことはできませんか?などの質問が多いです。前の歯医者さんで十分な事情説明がないままインプラント治療になったようです。私達は患者さまの生活向上や天然の歯を残すことを第一に考えており、インプラントがその手助けをするのであればインプラントを治療方法の1つとしてご提案しています。何が何でもインプラントでないといけない理由はありません。
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安心の5年保証
インプラント治療後に何かトラブルが起きた場合に備えて5年間の安心保証をもうけております。定期検診を受診していただいた場合に限ります。詳しくはドクターにお伺い<ださい。
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インプラントアドバイサーの存在
安心快適なインプラント治療を行うために、インプラント学会(日本、米国)の参加やインプラント研修会に積極的に参加しております。また横浜総合病院歯科□腔外科に所属し、定期的に技術指導を受けています。インプラントアドバイザー※をお迎えし、技術・知識の研鑽に努めています。
治療の流れ
ここではインプラント治療の基本的な流れを詳しく見ていきます。インプラント治療は一度の手術のみで終わるわけではなく、手術後の治癒期間、仮歯の作成など、いくつかのステップがあります。
しっかりとした手順を踏むことで安全性も高まり、治療後も快適な生活が可能になります。
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1検査・診断
インプラントを埋め込むことが可能なのかを判断するための検査を行います。担当医が目視して口の中を確認し、またレントゲンやCT撮影なども用いて総合的な観点から判断を行います。インプラントが不適合だった場合は、別の治療をおすすめします。
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2一次手術
歯茎を切開して顎の骨を削って、その中に人工歯根(インプラント)を埋め込みます。骨を削る際には麻酔を使用しますので、痛みを感じることはほとんどありません。なお、1回法という手術形式を採用している場合は、二次手術は行いません。
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3二次手術
一次手術が終わってから一定期間(3ヶ月~6ヶ月程度)を置き、顎の骨と人工歯根(インプラント)が結合したら、アパットメントを装着します。アパットメントを装着したら、1週間〜6週間程度の期間を置きます。
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4仮歯装着
二次手術終了後、仮歯を作成します。かみ合わせや強度などに違和感がある場合は、主治医と相談の上最終的に装着する歯の作成に向けてデータを収集します。
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5最終的な歯の装着
仮歯の装着で得られたデータをもとに、最終的な本歯の作成へと移ります。歯並びや色などをチェックしながら、作成していきます。
完成した本歯を装着したら、治療終了となります。
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6メンテナンス
治療終了後は、インプラントを長持ちさせるためのメンテナンスを行います。基本的には天然の歯と同じように、毎日丁寧にブラッシングをすることが重要です。インプラントの接合部には汚れがたまりやすいので、その部分は特に入念に磨く必要があります。
また、合わせて歯科医院でも定期的にメンテナンスを受ける必要があります。
先生にズバッと質問!
インプラントは皆さんの生活の質を向上させるすばらしい治療方法。 でも“本当に良いことばかりなの?”と疑問に思いませんか。 インプラントは治療に伴う腫れや痛みが出来ることもあれば、費用もかかります。 そこで次の“良くある7つの質問”をじっくり読んで、更に理解を深めてください。
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インプラントは痛そうだったり怖いイメージがありますか?
はい。確かに,“手術”や“あごの骨に人工チタンを埋め込む”と聞けば、痛そうなイメージがありますね。
でもご安心ください。治療中は十分な麻酔をしますし、治療後は痛み止めを服用いただけば痛みをコントロールすることが可能です。激痛で大変だったということはまずありません。治療中の恐怖感や痛みを無くす静脈内鎮静法という麻酔方法をおススメします。
気持ち良く寝た状態で治療が行われ、2~3時間の治療が10分くらいに感じられるようです。非常に好評でリピーターの多い麻酔方法です。
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インプラントごはどれくらい腫れますか?
はい。腫れは痛みと同じように不安ですよね。手術内容や個人差によるので一概に言えませんが、1~3本インプラントを埋め込むだけであれば、顔が腫れあがることはほとんどありません。腫れを最小限度にするにはコツがあります。これは丁寧な手術し、腫れ止めのお薬を使うことで可能になります。詳しくは担当医にお尋ねください。
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インプラントで口元にマヒが出たとか、
出血が止まらなかったという話を聞いたことがありますが?
はい。残念ながらそういう事例があるようです。十分な診査もしないで、いきなりインプラント手術をする先生がいるようです。こういった先生は少ないとは思いますが・・・。私達はそのような事故を防ぐために、骨の詳しい分析にCT撮影をお願いしております。これにより神経・血管を傷つけない手術が可能になります。
また正確な手術を行うために、横浜総合病院歯科口腔外科に所属して技術指導を受けております。
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インプラントはどのくらい持ちますか?
はい。私は20~30年、上手くいけば40年持つのではと考えています。ただ、適切にインプラント処置がされ、定期的なクリーニングや噛み合わせの確認をした場合です。
1965年に初めてインプラントをされた患者さまは40年間インプラントが機能したそうです。
インプラントは人工物ですから、抜けたり折れたりする可能性はゼロではありません。インプラントする骨が細く浅い場合、喫煙者や糖尿病がある場合は10年を1つの目標としています。(必ずしも10年でダメになるわけではありませんが)定期的なクリーニングで歯周病予防をし、噛み合わせのバランスを壊さないことが長持ちのヒケツです。
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先生のインプラント実績を教えてください?
はい。昨年の4月~今年3月までの1年間で、全ドクター合計約200本のインプラント治療を行いました。
そのうちインプラント埋め込み後に、抜いたインプラントは2本ありました。2本のうち1本は、インプラントしたその日に仮歯を入れ荷重をかける方法でした。これは即時荷重方式というややリスクのあるインプラント治療で、歯を全て失った方が1日で噛めるようになる最先端のインプラント治療です。
私達のインプラント成功率は99%です。世界基準でのインプラント成功率が96~97%とされていますから良い結果だと思います。ただ2本埋め直しになったことは悔しい結果ですし、やはり患者さまには精神的・肉体的ご負担になるので成功率100%を目指しています。
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歯を残せる状態にないので、インプラントしかないと言われました。
インプラントが一番良いのでしょうか?
はい。インプラントはあくまで治療の一手段です。状況によっては入れ歯やブリッジも考えられます。患者さまそれぞれの状況に合わせて治療方法が異なるので、常にインプラントが最善ということはありません。
もし入れ歯の異物感で苦労された患者さんは、インプラントがその苦しみを救ってくれる可能性が高いと思います。また歯を削ってプリッジをすることを望まれない場合、インプラントであれば他の歯を傷つけることがないので非常に有効です。
担当医と十分に話し合って頂き、患者さまに最適な治療方法を選ばれることをおススメします。
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インプラントの治療費について教えてください?
はい。当院では1本30~40万円です。これにはインプラント埋め込み・仮歯・本歯をすペて含めた費用です。治療費に幅があるのは、使用するインプラントタイプやかぶせる歯の種類によります。
またインプラント手術時の滅菌環境、技術の信頼度、使用する器材・材料なども治療費に反映されます。 1本10万円といったインプラントでは、私達の考えるインプラント治療水準を保っことはできません。
尚、インプラントをしたその日に仮歯を入れる特殊な方法を行った場合、骨が薄いところに骨を造る方法を行った場合などは別途治療費が掛かることがあります。詳しくは担当医にお尋ねください。
いかがでしたでしょう。インプラント治療についてこれまで以上にご理解いただけたのではないでしょうか。
※横浜総合病院 歯科口腔外科部長 今村栄作先生
東京医科歯科大学 インプラント科 佐藤大輔先生
実際の治療例
治療したその日から咬める夢のような話
インプラントしたその日から咬めるone-dayインプラント
抜歯と同時に行う即時インプラント、顎骨を増やしてから行うインプラントなど様々な方法がありますので、お気軽にご相談ください。
お口の左側にかろうじて3本歯が残っていますが 満足に咬める状態ではありませんでした。 患者様とご相談の上、治療期間が短くて早く咬める方法を選択しました。
下あごに4本インプラントを埋入しまして、その日に仮歯まで装着しました。 写真は最終的に入った上部構造です。この治療には、骨質、インプラント埋入状況、咬みあわせ等いくつかクリアーすべき条件があります。 1日でお口の環境が劇的に変わりますから非常に優れたインプラント治療だと思います。
インプラントをされた患者さまの声
患者さまの声その1 池田さんご夫妻
ご主人:インプラントしたその日に仮歯まで入ったので驚きました。昔インプラントしたときは仮歯が入るまでずいぶん待ったけどねえ。インプラントも進歩したもんだ。
奥 様:先生を信頼しておりましたから、何も不安はありませんでした。入れ歯からインプラントにして大変快適です。
患者さまの声その2 もりやさん
先生のところでインプラントした知人が何でも噛めるっていうから俺も先生のところに世話になったんだ。治療は少し痛かったけど、今は奥歯で何でも噛めて嬉しいよ!
患者さまの声その3 さいとうさんご夫婦
ご主人:インプラントは痛くはなかったけど、腫れたよね。あとは縫った時の糸がチクチクして痛かったなあ。今は奥歯でしっかり噛める、何でも噛めるよ。快適だよ!
奥 様:痛みもほとんどなかったし特に問題はなかったですよ。今は奥歯でしっかり噛めます。
患者さまの声その4 Wさん
ご主人:インプラントは痛くはなかったけど、腫れたよね。あとは縫った時の糸がチクチクして痛かったなあ。今は奥歯でしっかり噛める、何でも噛めるよ。快適だよ!
奥 様:痛みもほとんどなかったし特に問題はなかったですよ。今は奥歯でしっかり噛めます。
インプラントをされた患者さまから喜びの声を沢山頂いております。入れ歯が合わず苦労された方は、インプラントなら違和感がなく良く噛めるので、その感動は大きいようです。患者さまの生活の向上に貢献するインプラントは素晴らしい治療方法であることは疑いようがありません。ただ腫れや痛みは個人差がありますので、“絶対に腫れない痛みが出ない”ことをお約束出来ないのが実情です。